2011年06月28日

元気すぎる店  新宿

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「やけのやんぱち」のような店が多々ある。

 

チェーン店に多くみられるが、元気すぎる店が新宿にある。

 

 

「イラッシャイ! アリガトウゴザイマシタ!」

 

10人ほどの店員が、大声でテキトウに叫んでいる印象がある。

 

「日本再生酒場」

 

元気があってよい! と言う人もいるだろう。

 

「イラッシャイ! アリガトウゴザイマシタ!」は大事だとは思うが、

 

この店は繁盛店なので、ひっきりなしにお客が入ってくる。

 

そのつど「イラッシャイ! アリガトウゴザイマシタ!』の大合唱がひきもきらない。

 

カウンターで、隣にいる話し相手の声が聞き取りにくい。

 

隣同士、大声を張り上げながら話すというのはどうかね?

 

 

 

こんな店は、しゃれているが座りにくい公園のベンチと同じでツライ。

 

モツはなかなかおいしい、と思うのでモッタイナイ。

 

 

 

ただ「うるさい!、しずかにしろい!」

 

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2011年06月23日

指定席?  横浜、日の出町

 

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梅雨明けを思わせる強い日射し、

 

 

こんな時は、う、うなぎ?

 

ビ、ビール?と頭にうかび、この町でさがした。

 

このゴチャゴチャとした町の、こんなねっと

りとした暑さが暑さを倍増させる。

 

ウナギの旗がぐったり力なく下がった古い食堂。

 

扉が開けっ放しで「おいで」と呼んでいた。

 

 

 

長い大テーブルの中央部分の6席ほど空いた場所に陣取った。

 

入り口に近い、その席は他のテーブルが満席にちかいのにポッカリと空いていた席。

 

いつもは芋焼酎お湯割りからはじめるが、ひさしぶりにビール、うなぎ串焼きと連想、気分上々で注文。

 

出てきたビールは冷えすぎて、ニガミも味もない。

 

ただ、ただ冷たいだけ。

 

冷蔵庫に入れっぱなしはやめなよ!、本当に! 

 

一口めから失敗だ。

 

 

 

30分くらいたっただろうか…

 

客は増えるが、誰もこちらの空いた席に座らない。

 

しばらくして、骨張ったからだに、鋭い目つきの60代の男が、私のはす向かいに一直線にきて座った。

 

つまみを注文する言葉づかいは丁寧だが、視線が落ち着かない。

 

ほどなくして50代の男が大きなショルダーバックを胸に抱き、私のとなりに着席。

 

この男たちの指定席だったのだろうか?

 

 

60代の男が、金の支払いと仕事が延びた話を、相変わらず周囲を気にしつつ切り出した。

 

ショルダーバックの男は

「自分は、入金日がはっきりしていれば大丈夫です、かみさんも働いていますし」

 

なんとなく気分よく飲のめる感じではなく、河岸を変えるか?なんて思っていると、

 

ショルダーバックの男が、うつむきかげで、

「自分は#$&さんを、ヤクザとして尊敬していないです。押し入れの上が、金で閉まらなくても!。

 

#$&さんには、小遣いや、タバコなんかを貰ったりしますが、いや、ありがたいですが」

 

このあと、ショルダーバックの男は「やくざも給料制にしてほしいです」と改革案。

 

ショルダーバックの男は、どうやらヤクザ一年生らしい。

50代からの修行の身、何があったのだろうか?

 

 

おもわず、芋焼酎のお湯割りを、もう一杯注文、ちょっと付き合うか。

 

ショルダーバックの男は、これから夜勤ガードマンのバイトらしい。

 

550円のトンカツ定食を兄貴分が注文、「おしんこと、煮物を付けてやってくれ」

 

兄貴分は「金はやれないけど、悪いな」

 

なんでも下っ端はたいへんだ!

 

ちょっとさみしいが、微笑ましい義兄弟。

 

 

 

 

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posted by 川上哲也 at 09:00| 東京 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月03日

瑠璃色の地球  秋葉原


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秋葉原の電気街のずらっと並んだテレビから流れる、震災や津波の膨大な映像。

荒れ果てた風景に、新興宗教のお題目にも似た「ガンバロウ東北」の大合唱。

 

ハリウッドのつまらないパニック映画を、無理矢理見せつけられる日常。

東京電力の芯をずらしたねむい説明と対応、加えて重大なデーターの隠匿。

以前、某大臣が、官僚たちが「正確なデーターを担当大臣に渡さない」ことや「資料はありませんと

平気でシラをきる」「叱責しても『馬のつらにしょんべん』でおてあげ状態だ」と泣き言をいっていた。

国会も「知らなかったんだから.....」「わたしは言ってない」など、子どもの言い逃ればっかり、

その場しのぎばかりが目に余り、本当に腹が立つ!。

あとになれば。きっと「あの時は、パニックを防ぐためのしかたない嘘だった」などの言い訳をするだろう。

国会議員も東京電力幹部の対応も、あの官僚たちと同じで本当に国民をバカにした態度だ。

 

世紀末か?と思わせるこんな状況の中、立ち飲み屋のラジオから流れてきた松田聖子の声。

きたえぬかれた二葉百合子や都はるみの声。

美空ひばりも天性の魅力的な声だったと思うが、

松田聖子の声は、二葉や美空たちとはちがう感覚を、聞く者に感じさせるようだ。

 

いわゆる良い声でもない。

熱い肉声でもない。

プラスティックな声ともちがう。

ほのかにではあるが、体温を感じさせる不思議な声。

松田の声を天女の声と言うつもりはないが、

彼女の声は、この世紀末的風景によくにあう。

 

立ち飲み屋で聞く松田聖子はいいな〜

 

スーパーマンは飛んでこない。

 

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posted by 川上哲也 at 07:00| 東京 🌁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月24日

三ちゃん食堂   新丸子



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ニューヨークが人種のルツボなら、三ちゃん食堂は飲食のルツボ。

どっこい!一歩も退けをとるものではない。

 

暖簾をくぐり引き戸を開けると、バーンと中央に店の奥まで届く大テーブル。

カーフェリーの大部屋のような雰囲気を持つ大きなテーブルが鎮座する。

大テーブルの両脇に小テーブルが何個ずつか配置してある。

私は大きなテーブルの中程に席を取った。

 

私の目の前には、棟方志功のような分厚いメガネを掛け、

歯のぬけた七十代のやせた老人がすわていた。

 

彼は「朝メシ代わりに二合の酒を飲み、

一日一食を常としております」と言う。

「しかしこの頃、下がねぇ、上はしっかりしてるんだが…」

と腰から下を手で指す。

足が弱ったのか、それともアッチの方か、判断をしかねていると、

棟方氏は少しはにかんだ。

「その笑いはアッチだな、棟方さん!」 

 

そんな棟方氏の後方小テーブルには、食事も終わり、1時間あまり読む気もなしにいろいろな新聞を読んでいるカップル。

この二人、二十分ほど前から男性が財布から金を出したり入れたりしているのだが、

女性がまったく帰る素振りを見せないのだ。

 

席を一つ空けた横には大盛り過ぎるブタ丼、今で言うガッツリ丼

をかっこむ若者三人組。

 

とびこむように大テーブルにすわり、刺身定食を注文、落ち着かない感じの初老の男。

身なりはきっちりジャケットできめているが、速メシ食いで二分ほどでたいらげ、

そそくさと精算する洋品店の主人、と思われるひと。

なにがあったのだろう?

 

カウンターには、ななめ45度で中空を見つめ、

おおぶりなアクションを交え、ひとり言つぶやく航空マニア。

 

客層は家族づれで晩飯や、サラリーマンのグループ、クラブかえりの奥様たちと雑多。

映画のシーンのようなカットが目の前でながれる。

 

 

他の食堂でも、酒を飲む客はいるが、この店には「本格的に酒をのむ、

ここで飲んで酔っちゃうよ」という客たちと、「今日は晩ごはんを食べにきた、

酒なしでガッツリいくよ」という客。

酔っちゃう派に、食堂で明るい時間から申し訳ないという後ろめたさも見えないし、ガッツリ派も、飲み屋で酒飲まなくてゴメンという引け目なし!

きっと店の対応の表れなのだろうと思う。

これほど食べる人と酒を飲む人が同じ空間にいる店もあまりないだろう。

 

 

食堂と飲み屋の合併店。にぎやかだが騒がしくない。

三ちゃん食堂の時間はゆっくりとながれ、私は、「飲んで酔っちゃうよグループ」の仲間入り。

 

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posted by 川上哲也 at 09:36| 東京 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月16日

斉藤酒場  十条

                   齋藤酒場  (十条)

 

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 この飲み屋は、ただただ、まっとうな店だ。

 

 

 客層は老サラリーマンや工員風の人が多く、しかも年輩の人が大半である。

客も年輩ならおかみさんも七十年輩で、白いうわっぱりを着て、注文を聞いて回る店員も年輩のおばさんたちだ。

 

私の酒場遍歴を振り返っても、おばさんが白衣を着て接客している店はイイ店が多いと思う。

願わくば若い娘さんがひとりふくまれていれば完璧! もう最高です!。

興奮してしまいました。めんぼくない。

 

おばさんだけで、「最高!」とまでいかないこの店だが、最高!の代わりに「しみじみ」が店にあふれている。

 

店に入ると、大木を輪切りにした民芸調のテーブルとカウンターが目につく。

壁の色も暗めなのでいっそう店内を落ち着かせている。この民芸調の大木をテーブルにするあたりが私は好きではないが、昔は流行った。

今でも金持ち風の家には民芸調でツヤツヤのうんざりするテーブルがありそうだ。

 

この店のテーブルは、そのツヤも落ち、永い年月を感じさせる。

各テーブルには毎日、本当にちいさい一輪の花がひっそりと置かれている。

 この花に気づいたのは2度目に店に来たときで、はじめにビールを飲み、レモンハイを待っている時だった。

 

手持ち無沙汰に、民芸テーブルを苦々しくみていると、箸立てや調味料のかげのウイスキーのミニボトルにひっそりと、野花の青紫の花が一輪。

おかみさんが毎日ちいさな花をいけているのだ。

気がつく人は少ないと思う。

 

はじめてこの酒場に来たときは、中老年男性の多さと、店内の暗さ(下町の中老年男性は着る物の色が茶、紺、黒が圧倒的に多く店内を暗く感じさせる、本当だぜ。)に気をとられすぎて、ちいさい 野花にはなかなか気がつかなかった。

 

 ホッとさせる客対応、素敵な笑顔、ここのおかみさんはすばらしい。

 

まずはビール! それから、それからとメ二ューをみると、鱈の煮付け、大根煮とあり注文。他の人はなにを食べているかと言えば、まぐろぶつ切り、串かつ、ポテトサラダやもつ煮と酒場メニューの定番が充実。それも二百〜三百円くらいでいただけてうれしい。

 

鱈の煮付けは、助宗だらをおおぶりに筒切りにしたやつが深めの鉢に二切れ。

よくある調味料多めの複雑風な味ではなく、うすめの 醤油で煮た単純でいさぎよい味付けで、冷えた体にしみこみおかわりしてしまった。

 

大根煮もおおきく輪切りにしてあり、おかわり!といいたかったが、他の物が食えないのでよした。

鉢を返そうとしたら、『大根煮はスープも飲んでネ、一生懸命作っているからおいしいわヨー』とおかみさんのやさしい声。単純だが大根煮のしみじみとしたこのおいしさ、若い調理人には出せない味だと思う。 煮物は年寄りにはかなわないな。

 凝ってはいないがなにげない季節の物をメニューに発見するのはうれしい。

 

この店で私はつまらなそうに酒を飲んでる人を見ない 。一日が終わり、今日も酒を飲める 喜び が客の顔にあらわれている。つまり荒れた雰囲気がないのである。

 

となりの席で飲んでいた、歳のころは四十代と少年にも見える作業着を着た工員風の二人の話が耳に入った。「お母さんに何かお土産のひとつも買って帰りな、はじめてだろう? よろこぶぞー」年長の男が少年に言った。「いまどき集団就職でもあるまいに」と思ったが、少年は幼い顔をまっすぐ男に向け頷いている。 

二人の雰囲気がよく、うれしくなった。

 

そういえば今年もあと数日で終わり。

 

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posted by 川上哲也 at 10:16| 東京 🌁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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