2011年06月30日

朝暘  阿佐ヶ谷





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 うれしかった。

 

 

この店にくるたび、うれしかった。

 

むかし、よく此処でごはんをたべた。

 

ご主人と奥さんのふたりで、きりもりしている中華屋さん。

 

カウンターと小テーブル、10人も入ればいっぱいで、奥の客が「勘定」するときなんか

 

入り口付近の客は、立ち上がり体をずらすほどの小さい店。

 

 

この店で、はるさめうま辛炒めやブタ玉をはじめて食べ、

 

あじフライ、ホイコウロウ、ポテトサラダなどをよく食べた。

 

どの定食も500〜600円で空腹の若者たちでにぎわっていた。

 

酒類は、日本酒とビールしかなかったが、他で酔った後、最後にごはん!のお店だったので、ビールで十分だった。

 

この店は麺類よりも、ごはん類、あるいは中華定食に人気があり、

 

大陸的でおっとりした奥さんがごはんのセット担当、ごはんはすこし押さえつけぎみで量が多く、

 

ごはん好きの若者には、うれしかった。

 

ちなみに、いまでもごはん好きはかわらない。

 

そしてふたりのうれしそうに働く姿を見るのが、うれしかった。

 

ごはん多めとともに、うれしかった。

 

たまに、軽い口げんかをしていても、ご主人のくちぶりから、奥さんのことが好きなことがみていてわかるほど。

 

本当に仲のよい夫婦。

 

毎日、仕事がある事、仕事を楽しんでいる事が、ふたりを見ていると感じられた。

 

 

 

アパートを転居し、15年ぶりくらいにふらりとのぞいて見たら、

 

「おぼえているよ〜」ご主人の一言が、うれしかった。

 

奥さんの姿はなく、ご主人ひとりで奮闘されていた。

 

おくさんは3年前に突然亡くなられたそうだ。  

 

合掌

 

 

うれしそうに働くふたりの姿、中華鍋を振る音、おぼえているよ〜。

 

 

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posted by 川上哲也 at 21:54| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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